図書館からのお知らせ

 
  

縄田裕幸先生より図書を寄贈していただきました

公開日 2019年09月10日

言語はどのように変化するのか / Joan Bybee著 ; 小川芳樹 [ほか] 訳

 

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言語はどのように変化するのか / Joan Bybee著 ; 小川芳樹 [ほか] 訳
(縄田裕幸先生訳─第3章)
 
目次
 
はじめに
謝辞
図表一覧
 
第1章 言語変化の研究
 1.1. 導入
 1.2. 言語はいつも, あらゆる側面で変化する
 1.3. 言語は古い時代の特徴を長期間保持することもある
 1.4. 言語変化の証拠
 1.5. なぜ言語は変化するのか
 1.6. 言語変化は良いことか悪いことか
 1.7. なぜ言語変化を研究するのか
 表記法についての注
 歴史言語学に有益な参考文献
 ディスカッション用の問題
 
第2章 音変化
 2.1. 音変化とは何か
 2.2. 同化
 2.2.1. 調音運動のタイミングのずれとしての同化
 2.2.2. 先行同化
 2.2.3. 軟口蓋音の口蓋化
 2.2.4. 口蓋化としてのiウムラウト
 2.2.5. 初期ロマンス諸語における口蓋化
 2.2.6. 調音点の同化
 2.3. 保持(または「持ち越し」)同化
 2.4. 同化に関するまとめ
 2.5. 弱化
 2.5.1. 子音弱化
 2.5.2. 消失に向かう子音弱化
 2.5.3. 口腔内調音の消失
 2.5.4. 有声化
 2.5.5. 短子音化
 2.5.6. 連鎖推移─短子音化, 有声化, 摩擦音化
 2.5.7. 共鳴音化としての子音弱化
 2.5.8. 子音連続の削除
 2.5.9. 弱化が生じる環境
 2.5.10. 母音弱化と削除
 2.6. 弱化と調音運動のタイミングのずれの協働
 2.7. 調音のしやすさと音変化における通言語的類似性
 2.8. 語彙拡散
 2.9. 特殊な弱化
 2.10. 強化と挿入
 2.11. 音変化を引き起こす要因
 推薦図書
 ディスカッション用の問題
 
第3章 より広い観点からの音変化と音韻変化
 3.1. 導入
 3.2. 音韻化
 3.3. 音素目録の変化
 3.3.1. 音素への影響なし
 3.3.2. 新しい音素の出現
 3.3.3. 音素の消失
 3.4. 母音推移
 3.4.1. 大母音推移
 3.4.2. (米国)北部都市母音推移
 3.4.3. 母音推移の一般的原理
 3.5. 強勢アクセントの起源と進化
 3.5.1. 強勢アクセントは何に由来するか
 3.5.2. 強勢アクセント体系の典型的変化
 3.6. 声調の発達と声調変化
 3.6.1. 声調発生論─いかにして子音から声調が生じるか
 3.6.2. 声調の変化
 3.6.3. イントネーションと声調の相互作用
 3.6.4. 声調の弱化
 3.7. 言語個別的変化
 3.7.1. 異化
 3.7.2. 音位転換
 3.7.3. 音素配列によって生じる変化
 3.8. 音変化と音韻変化の原因
ディスカッション用の問題
 
第4章 音変化と文法の間の相互作用
 4.1.音変化が形態に与える影響
 4.2. 形態化
 4.3. 形態統語的構文中での交替
 4.4. 交替規則の逆転
 4.5. ルール・テレスコーピング
 4.6. 例外の発達
 4.7. 文法的に条件付けられた音変化はあるのか
 4.7.1. 形態的環境に基づく音変化
 4.7.2. 語境界での音変化
 4.7.3. 語の中での交替環境
 4.7.7.4. まとめ─文法によって影響を受ける音変化は非音声的変化か
 4.8. 結論
 ディスカッション用の問題
 
第5章 類推変化
 5.1. 類推
 5.2. 比例式的な類推
 5.3. 類推的水平化
 5.4. 生産性
 5.5. 類推変化の傾向─基本・派生の関係
 5.5.1. パラダイムの基本形式
 5.5.2. 不完全分析とゼロの創造
 5.6. 関係の近いカテゴリー間での変化
 5.7. 拡張
 5.8. 補充法の発達
 5.9. 形態的再分析
 5.10. 類推変化と子供の言葉の類似性
 5.11. 結論
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 ディスカッション用の問題
 
第6章 文法化―その過程とメカニズム
 6.1. 導入
 第I部: 未来時制の標識が発達する過程
 6.2. 事例研究─英語の Will
 6.3. ロマンス諸語の屈折による未来形
 6.4. 移動動詞から発達する未来指標
 6.5. 未来表現と文法化についての概観
 第II部: 変化のメカニズム
 6.6. チャンク形成と音声縮約
 6.7. 特殊化, つまり範列的対立の消失
 6.8. 範疇の拡張
 6.9. 脱範疇化
 6.10. 位置の固定
 6.11. 意味変化─漂白化あるいは一般化
 6.12. コンテクストからの意味の追加による意味変化
 6.13. メタファー(隠喩)
 6.14. 文法化にともなうその他の一般的な特徴
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 ディスカッション用の問題
 
第7章 文法化の共通経路
 7.1. 導入
 7.2. テンスとアスペクト
 7.2.1. 過去・完了相の経路
 7.2.2. 現在・未完了相の経路
 7.2.3. 未来時制の経路
 7.2.4. 派生的なアスペクト
 7.3. モダリティ・ムードを表す文法素
 7.4. 人称代名詞
 7.4.1. 三人称代名詞
 7.4.2. 二人称代名詞
 7.4.3. 一人称代名詞
 7.5. 人称・数の一致
 7.6. 定冠詞と不定冠詞の発達
 7.7. 接置詞の起源
 7.8. 格の発達
 7.9. 談話標識と主観化
 7.10. 文法化の過程の終点
 7.11. 結論
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 ディスカッション用の問題
 
第8章 統語変化―構文の発達と変化
 8.1. 導入
 8.2. 並列的言語から統語的言語へ
 8.2.1. 主題から主語へ
 8.2.2. 2つの節が1つに融合される場合
 8.2.3. 節中での再編成─能格はどのように生まれるのか
 8.3. 構文に見る発達と変化
 8.3.1. 構文はどのように始まり拡大するのか
 8.3.2. 構文の重層化と競合
 8.3.3. 構文はどのように消失するのか
 8.4. 語順変化─ OV 言語と V0 言語
 8.4.1. 共時的な語順の相関性
 8.4.2. 語順の相関性に関する通時的要因
 8.5. 主語, 動詞, 目的語の語順変化を促す語用論的原因
    ─印欧諸語におけるドリフト(偏流, 駆流)
 8.6. 結論─構文のライフ・サイクル
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 ディスカッション用の問題
 
第9章 語彙変化―言語はどのように新しい語を獲得し, 語はどのように自身の意味を変えるのか
 9.1. 導入
 9.2. 新しい語はどこから来るのか
 9.2.1. 内部資源─複合と派生
 9.2.2. 他言語からの語の借用
 9.2.3. 借用語適応
 9.3. 語はどのようにして意味を変えるのか
 9.3.1. プロトタイプ・カテゴリー
 9.3.2. 意味変化のメカニズム
 9.3.3. 非明示的な意味の変化
 9.3.4. 命名論に関する変化─競合する語
 9.4. 語彙的意味変化の一般的な傾向
 9.5. 派生的に関連する形式の変化
 9.6. 古い語, 形態素, 句に何が生じるのか
 9.7. 結論
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 ディスカッション用の問題
 
第10章 比較, 再建, および類型論
 10.1. 言語間の語族関係
 10.2. 比較法
 10.2.1. 同根語集合
 10.2.2. 語彙の置き換え率
 10.2.3. 同根語の音韻形式
 10.2.4. 音変化が規則的ではない場合
 10.2.5. 祖音素は抽象的なプレイスホルダーである
 10.3. 類型論的証拠─インド・ヨーロッパ祖語の妨げ音
 10.4. 単一言語内のデータに基づく再建
 10.5. さらなる系図関係に関する提案
 10.5.1. ノストラティック祖語
 10.5.2. 多面的比較
 10.6. 通時的類型論
 10.7. 結論
 ディスカッション用の問題
 推薦図書
 付録: インド・ヨーロッパ語族に属する主な語派や言語
 
第11章 言語変化はなぜ起こるのか―内的要因と外的要因
 11.1. 内的起源─言語使用
 11.1.1. 用法基盤アプローチ
 11.1.2. 自然(性)理論と「優先法」
 11.1.3. 言語変化の生成理論
 11.1.4. 変化の場としての言語習得対言語使用
 11.2. 外的要因─言語接触
 11.2.1. 接触による音韻的変化
 11.2.2. 文法的変化
 11.3. ピジン言語とクリオール言語
 11.3.1. 初期ビジン
 11.3.2. 安定したヒジン
 11.3.3. 拡大ピジン
 11.3.4. クリオール吾語
 11.4. 複雑適応系としての言語
 推薦図書
 ディスカッション用の問題
 
国際音声記号
用語解説
引用文献
監訳者解説
監訳者あとがき
訳者注および監訳者解説引用文献
索引
著者・監訳者・訳者紹介

貴重な資料をありがとうございました。

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