図書館からのお知らせ

 
  

シンポジウム「資料から再発見する江戸の底力」を開催します!

2019年8月5日

 出雲大社近くの美術館(公財)手錢記念館と島根大学は、今年6月に包括的連携に関する協定を締結しました。この協定の締結を記念して、シンポジウム「資料から再発見する江戸の底力―手錢家所蔵資料(文書・古典籍・美術)を繋ぎ活かす取り組み―」を開催します。このシンポジウムは、同館と共同で3つのプロジェクトを実施している法文学部山陰研究センター及び附属図書館が、プロジェクトの成果報告として開催するものです。

日 時:2019(令和元)年9月14日(土)13:15~17:00 ※開場 12:45

会 場:島根大学 法文学部棟2階 多目的室1(207) ※入場無料・事前申込不要

基調講演: 「手錢家蔵書の形成過程を探る」 田中則雄(島根大学法文学部) 

報   告

(1)「杵築歌壇資料が語るもの―和歌史の見直しのきっかけとして―」 久保田啓一(広島大学大学院文学研究科) 

(2)「近世俳諧史と大社俳壇―手錢記念館所蔵資料から見えてくるもの―」 伊藤善隆(立正大学文学部准教授)

(3)「寛政元年の松平雪川の出雲大社参詣に見る文化交流」 小林准士(島根大学法文学部)        

パネルディスカッション: (コーディネーター)田中則雄 (パネリスト)久保田啓一/伊藤善隆/小林准士

シンポジウム「資料から再発見する江戸の底力」ポスター

※画像をクリックすると、PDFファイルが別ウィンドウで開きます 


 手錢家は、貞享3年(1686)大社の地に移り住んだ初代・長光を祖とし、江戸時代には、酒造業などの商いを営みながら町役の要職を勤め、出雲大社とも深い関わりを持っていました。同家には、書画や工芸品などの美術品や政治・経済・文化など多岐にわたる分野の文献資料が残されています。また、歴代の当主や家族が和歌や俳諧などの文芸活動に積極的に関わっており、作品やその関連資料が数多く伝わっています。

 手錢記念館と法文学部及び附属図書館は、10年以上にわたり、手錢家所蔵資料の調査と研究、資料のデジタル化や資料の活用を協力して進めてきました。これまでの調査研究から、江戸時代の大社(杵築)地方では、和歌や俳諧、物語等の雅文執筆が盛んに行われ、歌会や句会が開催され、師の指導を仰ぎつつ仲間内で切磋琢磨していたことが判明しました。また、この交友圏は出雲にとどまることなく、全国にも及んでおり、手錢家所蔵資料は、江戸時代の活力に溢れた大社(杵築)地方の実態を伝える、極めて貴重な資料と言えます。

 シンポジウムでは、手錢家の資料調査に長年携わり、江戸時代の文学・歴史学の分野の第一線で活躍する研究者の方々に、資料に基づく実証的手法によって明らかになった最新の学術成果をご報告いただきます。また、パネルディスカッションにおいて、文学・歴史学双方の立場からの議論により、今後の調査研究の展望を示したいと思います。手錢家所蔵資料とその学術的成果、デジタル化による活用の進展は、今後の江戸期出雲の研究に大きく寄与することは間違いありません。本シンポジウムを通して、江戸時代の豊かで活力に満ちた出雲を多くの方々に体感していただけましたら幸いです。 


  *3プロジェクト

  文化庁地域と共働した博物館創造活動支援事業「出雲文化活用プロジェクト」(2019年度)

  島根大学法文学部山陰研究プロジェクト「山陰地域文学関係資料の研究」(2016~2018年度) 

  図書館振興財団平成29年度提案型助成事業「山陰地域をつなぐ史資料のデジタル化と活用事業」(2017~2019年度)

 

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